大日本印刷、第27回インターフェックスジャパンに出展:持続可能な医薬品・化粧品製造への貢献
2025年7月9日(水)~11日(金)、東京ビッグサイトで開催された第27回インターフェックスジャパン[医薬品][化粧品]製造展に出展した大日本印刷株式会社(DNP)は、「人にも地球にもやさしい持続可能な社会の実現」に向け、医薬品業界のサプライチェーン最適化に取り組む姿勢を示しました。 西ホール4階、小間番号W3-20のブースでは、「あたりまえをつくる。あたりまえをつづける。」をコンセプトに、医薬・医療関連製品・サービスを紹介。安全・安心な品質の提供、安定的な価値の供給、環境負荷の低減を支援する多様な取り組みが展示されました。
DNPの医薬品・医療業界へのソリューション
DNPは、医薬・医療関連企業に対し、マーケティングから資材調達、創薬支援、包材設計、物流まで、業務プロセス全体を網羅する最適なソリューションを提供しています。インターフェックスジャパンでは、これらのソリューションを具体的に紹介。特に、製剤への適用も可能な「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING®」をはじめとする機能的なパッケージや、再生医療分野への取り組みである細胞凍結保存容器などが注目を集めました。
DNPグループのシミックCMO株式会社(西ホール4階・小間番号W4-10)も同展に出展し、医薬品の開発から製造までのトータルソリューションを紹介。初期の製剤開発から剤形展開まで、開発スケジュールと製剤開発方針の提案も行っています。
主要製品・サービス詳細
DNPがインターフェックスジャパンで紹介した主な製品・サービスは以下の通りです。
1. 「DNP吸湿包材」
フィルム樹脂(ポリオレフィンベース)に吸湿剤を練り込むことで、パッケージ内および内容物の水分を吸着し、湿度を一定に管理できる包装材です。吸湿性のある医薬品は、空気中の水分を吸収することで変質し、薬効が低下する可能性がありますが、「DNP吸湿包材」の高い吸湿性能は、この課題を解決し、内容物に合わせた柔軟なパッケージ設計を可能にします。
2. 「DNPハイバリアアルミ蒸着フィルム IB-FILM®」
医薬品用・検査キット用のパッケージなど、内容物の品質保持に用いられるアルミ箔の代替として有効なフィルム製包装材です。酸素や水蒸気に対する高いガスバリア性と遮光性を有し、アルミ箔からの代替によって、サプライチェーン全体のCO₂排出量を約16%削減できます(DNP算出)。
3. 「物流業務改善サービス」
原材料、製品、工具、設備、予備部品、搬送器具など、多岐にわたる企業資産の管理において、RFID(ICタグ)・二次元コードなどの自動認識技術を活用した業務システム構築を支援します。在庫管理の効率化・精度向上、分散情報の統合、在庫適正化、不正持ち出し防止など、様々な課題解決に貢献します。企業の個々の業務プロセスに合わせて自動認識技術を最大限活用するシステム設計、導入支援、導入前後の効果検証などを提供しています。
4. 「メディカル物流アウトソーシング(Business Process Outsourcing)」
DNPグループの株式会社DNPロジスティクスは、東西の主要物流センターで「医薬品卸売販売業」および「医薬品製造業(包装・表示・保管)」の許可を取得しています。2025年4月には、メディカルヘルスケア業界向け物流拠点として「小豆沢センター」を東京都板橋区に開設しました。製薬会社や検査薬・医療機器メーカー等に対し、医薬品・医療機器の保管からセット作業、配送まで対応する「メディカル物流アウトソーシングサービス」を提供し、間接業務の負荷低減や物流の効率化・コスト低減に貢献しています。
まとめ
大日本印刷は、インターフェックスジャパン2025において、持続可能性を重視した医薬品・化粧品製造のための幅広いソリューションを紹介しました。 安全、安心、そして環境への配慮を追求した製品・サービスは、医薬品業界の更なる発展に貢献する可能性を示唆しています。 DNPグループの総合的な技術力と、サプライチェーン全体を見据えた取り組みは、今後の業界の動向において重要な役割を果たすと期待されます。
