2025年発売!国産産業用ボードコンピュータ「RICOH IT11」がFA機器の進化を加速
2025年6月25日、リコーPFUコンピューティング株式会社より、産業用Mini-ITXマザーボード「RICOH IT11」が発売されました。同社は2025年4月に発足した、組込みコンピュータおよび産業用コンピュータ事業を担う企業です。 「RICOH IT11」は、最新のIntel Atom® x7000E/x7000REシリーズプロセッサーを搭載し、過酷な産業環境下でも安定稼働を実現する国産製品として注目を集めています。
「RICOH IT11」の特長:信頼性と高性能を両立
「RICOH IT11」は、25年以上にわたる国内設計・国内製造の実績を基に開発されました。 高い品質と充実したサポート体制が、日本のお客様からの信頼を得ています。 主な特長は以下の通りです。
1. 高性能・省電力設計:
最新のIntel Atom® x7000E/x7000REシリーズ(最大3.6GHz/8コア)を搭載。 産業用構成において、第8世代Core™ i3や第7世代Core™ i5相当を上回るマルチスレッド性能を発揮します。ファンレス設計と低消費電力設計により、熱や振動などの厳しい産業環境下でも安定した動作を実現しています。
2. 豊富なI/Oインターフェース:
USB 5Gbps、2.5 GbE/GbE LAN、シリアルポート(RS232C)など、豊富なインターフェースを装備。 レガシーI/Oにも対応しており、既存設備とのスムーズな接続が可能です。
3. 振動環境への対応:
メモリを直接基板に実装するオンボードメモリを採用することで、工作機械や移動体など、振動の激しい環境下でも接触不良のリスクを低減し、安定した動作を確保しています。耐振動用の専用ネジ穴も設けられており、専用のスタッドを立て締結することで2Gまでの振動に対応可能です。
4. ファンレス・高温対応:
冷却ファンを使用しないファンレス設計により、可動部品の摩耗や交換の手間を削減。最大+60℃の動作温度に対応し、工場内だけでなく、屋外など温度変化の激しい環境下でも安定した運用が可能です。
5. ハードウェアレベルの高度なセキュリティ:
TPM2.0準拠のセキュリティチップを搭載し、産業用アプリケーションの安全性を強化しています。工場出荷時オプションでディスクリートTPMにも対応可能です。
6. 国産による安定供給・技術サポート:
国内で設計・製造され、高品質と長期供給、そして国内エンジニアによる開発サポートを提供することで、お客様に安心を提供します。
幅広い産業分野への適用
「RICOH IT11」の高い信頼性と性能は、工作機械、産業用ロボット、医療機器など、様々な産業分野での組み込みに最適です。コンパクトな設計と拡張性の高いI/Oインターフェースは、多様なシステムへの柔軟な対応を可能にします。
リコーPFUコンピューティング株式会社について
リコーPFUコンピューティング株式会社は、株式会社リコーと株式会社PFUの事業を統合して2025年4月1日に発足しました。国内シェアNo.1(2025年6月時点、当社調べ)の組込みコンピュータ事業、フォント事業に加え、AIの革新によるエッジデバイス、エッジソリューションの提供にも取り組んでいます。
まとめ
「RICOH IT11」は、高い信頼性と性能を兼ね備えた国産産業用ボードコンピュータです。過酷な環境下での安定稼働、豊富なインターフェース、そして充実したサポート体制は、産業機器の高度化・効率化に大きく貢献するでしょう。 リコーPFUコンピューティング株式会社は、今後もお客様との共創を通じて、社会の発展に貢献していきます。
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