毛髪診断士解説！髪の構造と疑問解決｜アデランス夏のキャンペーン情報も

髪の専門家に聞く！　毛髪診断士®が解説する「髪のヒミツ」　髪にまつわる素朴な疑問にも回答

2025年8月時点

株式会社アデランス（本社：東京都品川区、代表取締役社長鈴木洋昌）は、毛髪・美容・健康・医療のウェルネス事業をグローバル展開する企業です。2025年7月31日(木)まで、夏のスカルプケア商品が最大10％OFFになる「夏キャンペーン」を実施していました。本記事では、同社の毛髪診断士®が、髪の仕組みや役割、よくある疑問について解説します。

Point1 髪の仕組みは？
1. ＜髪の構造＞
2. ＜髪の成長＞
Point2 髪の役割。髪は何のためにある？
Point3 髪にまつわる一問一答！
会社概要

Point1 髪の仕組みは？

＜髪の構造＞

髪は主にタンパク質から成る3層構造をしています。

コルテックス（毛皮質）： 髪の大部分を占め、細い繊維が網目状に結合しています。健康な髪では、この間に水分が蓄えられており、湿度の変化によって髪のパサつきやベタつきに影響します。
キューティクル（毛小皮）： コルテックスの外側を覆い、保護する役割を担います。薄くて硬いタンパク質が何層にも重なり、油となじみやすく、水をはじく性質を持っています。
メデュラ（毛髄質）： 髪の中心に空洞状に存在しますが、細い髪には存在しないことが多いです。外気の寒暖を頭部に伝えにくくする機能があると考えられています。

＜髪の成長＞

髪の発生は母親の妊娠4か月頃から始まり、うぶ毛、軟毛を経て硬毛になります。頭部の毛穴の数は、成長に伴って増減することはなく、生まれた時点でほぼ決まっています。日本人の平均的な毛髪数は10～12万本で、1つの毛穴から2～3本の髪が生えます。

それぞれの髪には「ヘアサイクル」と呼ばれる成長周期があり、平均2～6年かけて成長し、抜け、そして再生を繰り返します。1日に80～100本の抜け毛は自然な現象です。一度抜けると、目に見える髪になるまで2～3か月かかります。そのため、常に目に見える髪は全体の8～9割程度です。

髪は1か月に約1cm伸びます。「毛幹」は地肌から出ている部分、「毛根」は地肌の中にある部分で、毛根の一番奥にある「毛球」では、毛母細胞が毛乳頭からの指示で分裂・増殖し、角化（水分を失った状態）したものが髪になります。毛母細胞の活発な活動によって髪は押し出されますが、これは細胞分裂を終えた「死んだ細胞」の集合体です。髪は痛みを感じないため、負担をかけがちですが、一度傷むと自然回復せず、毛先から傷みが進行します。そのため、髪のケアは大切です。

Point2 髪の役割。髪は何のためにある？

暑さや寒さからの保護: 髪は熱や寒さから頭部を守り、体温調節に役立ちます。メデュラによる熱伝導の低さがこの役割に貢献しています。
衝撃からの保護: 頭部に圧力がかかった際にクッションの役割を果たします。多数の髪の集合体であるため、衝撃を緩和して頭を保護します。
紫外線からの保護: アジア人の髪に多いメラニン色素は紫外線を吸収し、頭皮を保護しますが、完全な防御はできません。髪自体も紫外線ダメージを受けるため、適切なUVケアが必要です。