- 2025年版:メガネの使用に関する調査結果と、パーソナライズド設計レンズ「バリラックス」
株式会社ニコン・エシロールが2025年6月に実施したメガネレンズの購入と使用に関するインターネット調査(有効回答数754サンプル)によると、複数のメガネを持つ人の71.5%が「同じ度数のメガネでも見え方が違う」ことを経験していることが分かりました。本記事では、この調査結果と、見え方の違いの原因、そしてその問題を解決する「バリラックス」のパーソナライズド設計について解説します。
同じ度数でも見え方が違う? 複数のメガネ所有者の7割が経験
現代日本では、ファッション感覚で複数のメガネを所有する人が増えています。しかし、同じ度数で作ったはずのメガネでも、「見え方が違う」「違和感がある」と感じた経験を持つ方は少なくありません。この調査では、「メガネを購入したことがある」と回答した人のうち46.1%が「度数の同じメガネを複数持っている」と回答し、そのうち71.5%の人が「同じ度数のメガネでも見え方が違うと感じたことはありますか?」という質問に「はい」と回答しました。これは、度数の同じメガネを複数持つ人の7割が、見え方の違いを経験していることを示しています。
さらに、「同じ度数のメガネでも『自分の顔に合わせて作られたメガネ』と『そうでないもの』で見え方に差が出ると聞いたら、使ってみたいと思いますか?」という質問には、「ぜひ使ってみたい」が35.3%、「少し興味がある」が36.1%と、7割の人が「自分の顔に合わせて作られたメガネ」に強い関心を示しました。
見え方の違いの原因:レンズと眼の位置関係
では、なぜ同じ度数のメガネでも見え方が違うのでしょうか?それは、「レンズと眼の位置関係」が大きく影響していると考えられます。自動車の燃費で例えると、メーカーが公表する最高燃費は、理想的な試験場での数値です。しかし、実際の道路状況は様々で、最高燃費を達成できないケースが多いのと同じです。
メガネレンズも同様です。設計時に狙った性能を十分に発揮するには、「レンズと眼の位置関係」が重要になります。レンズメーカーは基準値に基づいてレンズを設計しますが、実際にメガネをかける際、フレームの形状や装用者の顔のパーツの位置関係は、その基準値と異なるのが一般的です。フレームの形状、耳の高さ、鼻の高さ、顔の幅などによって、レンズと眼の位置関係は変化し、結果としてレンズ本来の性能が発揮されない場合があります。同じ遠近両用レンズでも、フレームによってメガネの位置が変わったり、フレームの反りに合わせてレンズに角度がついたりすることで、鮮明に見える部分が変わるなど見え方に変化が出てきます。
バリラックスのパーソナライズドテクノロジー:設計時のズレを補正
バリラックスは、この「レンズと眼の位置関係」のズレを補正するために、パーソナライズドテクノロジーを採用しています。標準パラメーターとして「フェイスプロフィール」を用い、一人一人の顔のパーツの違い(眼の位置、耳の高さ、左右差など)、そして選んだフレームによって変わるレンズと眼との距離や角度を測定し、レンズの設計に反映します。オプションで「アイコード」テクノロジーも利用可能です。これは、眼の大きさも考慮したより精密な設計を可能にします。
調査では、同じフレームを使用しても、3名それぞれで顔に対するフレームの反り具合、角膜表面からレンズまでの距離、眼球が回旋するときの中心点からレンズまでの距離、顔に対するレンズの傾きの角度、左右の眼と眼の間の距離などが異なっていました。バリラックスはこれらの微細な差まで測定し、レンズ設計に反映することで、より精度の高いレンズを提供します。
Near Vision Behavior(NVB)測定:近くを見る時のクセにも対応
さらに、バリラックスの一部モデルでは「Near Vision Behavior測定」(NVB測定)を採用しています。タブレットを用いたNVB測定では、手元を見るときの姿勢、視線の使い方やクセ、左右差、近用作業距離を測定し、レンズの設計に反映することで、素早いピント合わせと近くの見えやすさ、慣れやすさを高めます。
バリラックスで理想のレンズ性能を
メガネレンズは、設計時の性能を十分に発揮するためには、一人一人の顔のパーツ、フレームの形状、眼とレンズとの位置関係を考慮することが重要です。バリラックスは、フェイスプロフィールを標準パラメーターとして採用することで、パーソナライズド設計を徹底した遠近両用レンズを提供し、さらにNVB測定によって、手元や近くの見えやすさも向上させます。
2025年7月1日新発売「バリラックス フィジオ エクステンシー」
2025年7月1日には、人間の「瞳孔の変化」に着目し、最新のAIテクノロジーを活用した最新製品「バリラックス フィジオ エクステンシー」が新発売されました。一日を通してクリアな視界を最大限に引き出すことを目指し、移り変わる光の下での快適な視界、特に薄暗い環境でのシャープさとコントラスト維持を重視した設計となっています。
バリラックスについて
バリラックスは1959年、世界初の「境目のない」遠近両用レンズブランドとして誕生しました。現在では世界100カ国以上で愛用されており、世界で最も売れている遠近両用レンズブランドです。
株式会社ニコン・エシロールについて
株式会社ニコン・エシロールは、株式会社ニコンとエシロール・インターナショナル(フランス)の合弁会社です。
まとめ
本調査結果から、同じ度数のメガネでも見え方が違うと感じる人が多いことが明らかになりました。これは、レンズと眼の位置関係が個人によって異なるためです。バリラックスは、パーソナライズド設計によって、この問題を解決し、一人ひとりに最適な見え心地を提供しています。



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