- 2025年、最大1kmのイーサネット長距離無線転送を実現したイーサネット無線コンバータ「RP-WAH-SR12/RP-WAH-SR22」新発売
株式会社コンテックは、2025年8月21日、920MHzのサブギガ帯無線(IEEE 802.11ah)を利用して、イーサネット通信を最大1km離れた場所でも無線化するイーサネット無線コンバータ「RP-WAH-SR12」と「RP-WAH-SR22」の販売を開始しました。
「RP-WAH-SR12/RP-WAH-SR22」製品概要
型式 | 品名 | 価格 (税込) |
---|---|---|
RP-WAH-SR12 | イーサネット無線コンバータ(長距離転送タイプ) | オープン |
RP-WAH-SR22 | イーサネット無線コンバータ(コンパクトタイプ) | オープン |
本製品は、コンパクトで設置場所を選ばないIEEE 802.11ah対応無線LANコンバータです。2022年9月に日本で利用可能になったIEEE 802.11ahは、920MHz帯の無線を使用し、免許不要で屋外使用が可能です。従来の920MHz帯無線通信と比較して高速通信かつ長距離ネットワーク構築が可能であることから、広大な敷地面積を持つ工場、プラント、農場などでの活用が期待されています。
「RP-WAH-SR12/RP-WAH-SR22」は、軽量でコンパクトな設計となっており、同梱の取り付けブラケットにより壁面やDINレールへの取り付けなど、様々な場所への設置が可能です。さらに、外部アンテナにも対応することで、自由度の高い無線LANシステム構築を実現します。
主な特長
IEEE 802.11ah規格準拠
サブギガ帯の通信を使用することで、従来の2.4GHz/5GHz/6GHz無線LAN製品と比較して、電波干渉の回避、壁などの透過性と障害物の回折性向上を実現し、長距離通信を可能にしています。また、高度なセキュリティ規格WPA3/WPA2にも対応しています。
伝送距離に優れた920MHz帯無線に対応
920MHz帯の無線通信は、電波の回り込み特性に優れ、障害物があっても約1kmの伝送距離を確保できます。電波が混在している環境下でも安定した通信が可能です。
動画伝送も可能な高速通信
規格上は150Kbps~13.5Mbpsの高速通信が可能であり、実運用でも1Mbps程度の速度が期待できます。これにより、従来は困難だった離れた場所の監視カメラなどの映像を無線化することも可能です。
ステーション(子局)やアクセスポイント(親局)に切り替え可能
モード切り替えにより、アクセスポイント(親局)、リピータ(中継器)、ステーション(子局)として使用できます。アクセスポイントとして設定した親局には、最大10台までの子局を接続可能です。
多様な電源供給と幅広い温度環境に対応
ACアダプタ(別売)、8~35VDCの直流電源、USB給電など、様々な電源供給に対応しています。動作可能な周囲温度環境は-20~60℃と広く、寒冷地や高温な場所でも安心して使用できます。
株式会社コンテックについて
1975年4月設立。産業用機器の総合メーカーとして、コントローラ本体や周辺機器、ネットワーク機器まで幅広い製品の開発、製造、販売、サポートを提供しています。産業分野でのPC技術活用に着目し、産業用コンピュータや計測制御用インターフェイスボード、ネットワーク機器などを開発、世界的なパイオニア企業として貢献しています。培ったコア技術を活かし、環境・エネルギー、医療、鉄道・交通機関、デジタルサイネージ、IoTソリューションなど、新たな分野にも進出しています。
お問い合わせ先
お客様お問い合わせ先(テクニカルサポートセンター)
TEL:050-3786-7861 (ダイヤルイン) E-mail:[email protected]
報道関係者様お問い合わせ先(販売促進グループ)
〒105-0014 東京都港区芝2-2-14 一星芝ビルディング7F TEL:03-5418-5967 (ダイヤルイン) FAX:03-5418-5968 E-mail:[email protected]
まとめ
株式会社コンテックが発売したイーサネット無線コンバータ「RP-WAH-SR12/RP-WAH-SR22」は、IEEE 802.11ah規格準拠の920MHz帯無線通信により、最大1kmの長距離イーサネット無線転送を実現しました。コンパクトな設計と多様な設置方法、幅広い電源供給と動作温度範囲に対応しており、工場やプラント、農場など、広範囲のネットワーク構築に最適な製品です。


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