- AI活用で年間9,560時間の業務削減効果 – 株式会社シンクロ・フードの全社横断AIプロジェクト
2025年6月末時点において、株式会社シンクロ・フード（東証プライム市場：3963）は、全社横断で推進しているAI活用プロジェクトで年間9,560時間の業務削減効果を見込んでいます。これは、2025年3月期比10％削減という当初目標に対する進捗率24.9％に相当します。（※上位管理職を除く従業員の年間想定労働時間をベースに算出：200名×8時間×20日×12ヶ月＝38.4万時間）
AI導入の背景：飲食業界の課題解決へ
飲食業界は、深刻な人手不足と業務効率化の遅れに直面しています。株式会社シンクロ・フードは、この課題解決に向け、AIの積極的な導入を決定。労働時間削減と従業員の生産性向上を目指し、削減された時間は顧客対応や新規サービス開発といった戦略業務に再配分することで、飲食業界全体への価値還元を目指しています。
AI活用プロジェクトの概要：全社を巻き込んだ取り組み
プロジェクトは、全社を対象とした大規模な取り組みとして展開されています。
1. 全社横断プロジェクトの推進
各部門から担当者をアサインし、現状の業務プロセスにおける工数削減を目標に、AIによる業務代替を進めています。全従業員・全業務の工数計測と見える化を行い、業務における構造的なボトルネックを特定することで、効率化の優先順位を決定しています。
2. 社内向けAI活用基盤の構築と従業員育成
AIを安全かつ効果的に活用するための基盤整備にも力を入れています。具体的には、プロンプト共有システムの開発と、安全な利用のためのルール・制度の整備を進めています。さらに、非エンジニア社員を対象としたプロンプト・エンジニアリング研修を実施し、AI活用スキル向上を支援しています。
3. 求人広告サービスにおける半自動化テスト（一部終了）
営業とライター間の制作依頼における業務プロセスを対象とした半自動化テストを、関東の一部地域で完了しました。この取り組みによる年間削減効果は900時間を見込んでいます。（検証対象組織のみで算出）
従業員の声：現場からの変化と期待
現場からは、AI導入による業務効率化を実感する声が上がっています。
事業企画スタッフ： AIにより細かな作業が削減され、営業や企画業務に集中できるようになりました。効率化だけでなく、AIを新しい挑戦にも活用できるようになり、開業段階から長く続くお店作りを支援する取り組みにもチャレンジしています。
営業支援スタッフ： AIによる求人原稿作成の半自動化を進めており、一部地域で実現の見通しが立っています。ツール完成度や現場浸透といった課題は残りますが、より早く、より効果の高い求人広告制作でお客様を支援できるよう取り組んでいます。
今後の展望：持続可能な成長への貢献
株式会社シンクロ・フードは、2025年3月期に全社で業務時間10％削減を目標に掲げ、3年後には30％削減を目指しています。AIを活用した改善活動を継続・拡大することで、飲食業界の人手不足解消と持続可能な成長に貢献していくとしています。
株式会社シンクロ・フードについて
飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供する企業です。「飲食店ドットコム」をはじめ、求人サイト、デザインポータルサイトなど、多様なサービスを展開しています。
まとめ
株式会社シンクロ・フードは、AI活用による業務効率化において大きな成果を上げています。全社を挙げて取り組むことで、業務時間の削減だけでなく、従業員の生産性向上や新規事業への投資にも繋がる効果が期待できます。 今後もAI技術の活用を推進し、飲食業界の課題解決に貢献していく姿勢が示されました。
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