- セブン・ペイメントサービス、帳票出力DXサービス「帳票DX」導入で業務効率化と働き方改革を実現
2025年、セブン銀行グループの株式会社セブン・ペイメントサービスは、オプロ株式会社の帳票出力DXサービス「帳票DX」を導入しました。全国2万8千台以上のセブン銀行ATMネットワークを活用し、「ATM受取」「ATM集金」といった送金・決済サービスを提供する同社は、紙帳票業務のデジタル化によって業務効率の向上と働き方改革を目指しました。
膨大な紙帳票による課題とSalesforceへの全面移行
セブン・ペイメントサービスは、「ATM受取」(口座情報不要の現金送金)と「ATM集金」の2つのサービスを展開しています。「ATM受取」は、銀行口座情報の取得・管理が不要な利便性から広く利用されています。しかし、金融機関としての厳格な手続きが求められるため、申込書類や変更手続きなどの紙帳票が膨大に発生し、管理・保管の工数が大きな負担となっていました。また、郵送された書類を受け取るために出社する必要があり、働き方の制約も課題となっていました。
サービス拡大に伴い、同社は既存CRMからSalesforceへの全面移行を決定しました。この移行において、顧客負担軽減のため帳票の電子化も必須条件とされました。既存の書式や運用フローを維持したまま電子化することが求められたため、既存レイアウトをそのまま出力できる「帳票DX」の導入が検討されました。
Salesforceとの高い親和性と柔軟性が導入の決め手に
セブン・ペイメントサービスが「帳票DX」を採用した決め手は、Salesforceとの高い親和性と、既存の帳票レイアウトを変えずに電子帳票として生成できる柔軟性でした。「帳票DX」は、Salesforceなどの業務支援ツール上に蓄積されたデータを自由なデザインで帳票出力できるクラウドサービスです。直感的なデザインツールによる内製化支援、電子契約サービスやクラウドストレージ、AI-OCRとの連携による業務プロセスの自動化にも対応しており、この柔軟性によって、紙の様式を変えずに電子化し、長年使い慣れた帳票の運用フローを継続できる点が評価されました。
クラウドサインとの連携によるオンライン契約締結と業務効率化
導入後、セブン・ペイメントサービスでは、顧客がWebフォームに入力した申込内容を「帳票DX」で電子化し、電子契約サービス「クラウドサイン」と連携して契約締結までオンラインで完結させています。これにより、大量の紙帳票の保管・管理が不要となり、書類紛失リスクや転記ミスが解消されました。入力漏れや誤記入はシステム上アラートされるため、ヒューマンエラーがほぼゼロになり、訂正印の押印や再提出といった手戻りがなくなりました。さらに、申込書類の受領や保管のために担当者が出社する必要がなくなり、リモートワークへの移行が進み、働き方の改善にも繋がりました。
「帳票DX」の概要とオプロ株式会社について
「帳票DX」は、日本のビジネスに欠かせない帳票業務をデジタル化するサービスです。SFA/CRMなど業務支援ツールのデータを自由なデザインで帳票出力し、直感的な操作が可能なデザインツールで業務の内製化を支援します。電子契約サービスやクラウドストレージ、AI-OCRと連携して後続プロセスの自動化も実現し、電子帳簿保存法やインボイス制度などの法改正にも対応可能です。
オプロ株式会社は、「make IT simple」をミッションに、データオプティマイズソリューション・セールスマネジメントソリューションを通して最適なサービスを提供し、真のカスタマーサクセスを目指しています。
まとめ
セブン・ペイメントサービスによる「帳票DX」の導入は、膨大な紙帳票による業務負担を軽減し、業務効率化と働き方改革に大きく貢献しました。Salesforceとの連携、クラウドサインとの統合によるオンライン契約締結、そしてヒューマンエラーの削減など、具体的な効果が示されています。この事例は、デジタル化による業務改革を目指す企業にとって、有効な参考となるでしょう。 「帳票DX」の高い柔軟性と、既存システムとのスムーズな連携は、デジタル化への移行をスムーズに進める上で重要な要素であることを示しています。



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